ゲーム産業は継続的な成長ぶりを見せながら、今後2~3年間も盛況を誇ると予想されます。それに伴い、よりポジティブなゲーム体験のための品質テストの重要性も日に日に増しています。

今回は専門のQAサービススタッフと独自のソリューションで、様々なゲームQAサービスの提供を行っているLatis Globalからゲームテスト、そして2024年におけるゲームの機能や全体的なユーザビリティのトレンドについてご紹介いたします。

ゲームQA・テストとは?

バグの検出・識別を行うためゲームを綿密に分析します。

基本的にユーザー目線で、プレイ時に発生可能な不具合の有無や機能が企画通りに動作するかを確認します。

様々な可能性を想定したテストで、起こり得る欠陥や不具合を事前に把握し、解決のため関連部署と意見を交換します。

そのため、ゲームQAスタッフは様々な関連部署や関連会社の担当とのコミュニケーション能力が求められます。

よってゲームQAは単なるテストのための業務ではなく、市場における自社商品の品質による損害・リスク事項を明確に把握し管理する業務といえます。

2024年におけるゲームQAおよびテストのトレンド

1. クロスプラットフォーム対応:

モバイル、コンソール、PC、VRなど様々なプラットフォームを想定したテストが必須となるでしょう。

そのためプラットフォーム間の互換性や機能などに対するQAの需要も増えており、QAスタッフは各プラットフォームによって異なるテスト技法を熟知する必要があります。

2. AIを用いたオート化:

テストのオート化は業界の盛況や不況を問わず、議題や開発のテーマとされてきました。

従来はコードスクリプトを用いたオート化、モバイルUIトラッキングツールを用いたオート化など、様々な方法論やツールが登場してきました。

最近はAIに関する話題が沸騰し、活用方法に関しても多くの研究が行われているのは事実です。

ただし未だQA業務に常用可能な信頼性を持つ、ツールやAIプラットフォームは存在しないと見受けられます。

しかし、先述したとおり業界の盛況や不況を問わず、QAの本質は商品の製造と販売ではなく、商品発売後の品質による損害を防ぐことが主な役割であるため、この件においては引き続き開発が行われ多種多様なツールやAIが登場するであろうと考えられます。

3. マルチプレイヤー性能:

既にオンラインゲームにおいては長い間、MOBAやRPG、RTSが主流のジャンルとなっています。

このようなゲームではユーザー機能・インターフェースを完璧に整えることが必須事項といえます。

人気や需要によってはそのゲームのeスポーツ化で、新規市場や職業を創出することが可能であるからです。

そのため、こういったゲームではゲームバランスに関する緻密な分析やゲーム内での様々な不具合を事前に検知することが非常に重要といえます。

2024年にもマルチプレイゲームは流行り続け、今まで積み上げられてきたユーザーの経験を、QAスタッフは考慮せざるをえないでしょう。

その点を踏まえると、もう少しユーザーからフィードバックをもらえるFGTを行うのも一つの方法といえます。しかし、ここはむしろ業界に精通した専門テスターおよびQAスタッフを有した組織に、専門家評価やFun QAを依頼することをお勧めします。


ゲームQAの今後

先述したとおりゲームQAとは、壺がどこか割れていないか水や砂を流し込んでみたり、必要とあらば外側に錆びをも塗ってみたりする職業といえます。

大衆の好むジャンルが変われば、それに合った様々なテスト技法や新たな方法論が提示され、さらに発展を遂げていくでしょう。また技術の進化によりAIやテストのオート化が高度に発達すれば、それに伴うQA業務の変化も期待できると思われます。

ゲームQAサービスに関して不明な点などがありましたら、contact@latisglobal.comまで気軽にお問い合わせください。