(グラフ出典:Sensor Tower)

2022年、7年間連続で成長を遂げていたグローバルゲーム市場が初めて下降傾向を示しました。コロナ禍により全世界のゲームトラフィックは2019年から2021年の間で26%増加し、1,910億ドル(USD)の新記録を打ち立てています。しかし2022年から対面での経済活動が徐々に回復し、世界的な不況も相まって、2022年のグローバルゲーム市場は成長の勢いが鈍っています。

2023年はグローバルゲーム市場にとっての春

Sensor Towerのトレンド報告では、2023年のグローバルゲーム市場が再び成長軌道に戻ると予想されており、ゲーム市場分析企業であるNewzooは、2022年に比べ2025年までに世界中のゲーマーが約3億以上増加するだろうと予測しています。また、多くのゲーム開発会社が有名IPを題材としたゲームを2023年のローンチに向けて準備しています。

ゲームのグローバル市場進出のためのローカライズを専門とするLatis Globalが、チェックすべき2023年の期待作についてご紹介します。

(画像出典:Ubisoft Forward)
『Avatar: Frontiers of Pandora』
プラットフォーム:PC、PlayStation 5、Xbox Series X/S

『Avatar: Frontiers of Pandora』は、ユービーアイソフトが同名の映画を基に製作している1人称オープンワールドアクションアドベンチャーゲームです。本来は2022年のローンチを予定していましたが、ゲームの完成度を高めるため2023年に延期となりました。プレイヤーは未開のパンドラ西部地域を探検し、映画にも登場する超巨大多国籍企業「RDA」を退けるストーリーが展開されます。

(画像出典:Avalanche Software)
『ホグワーツ・レガシー』
プラットフォーム:PC、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X/S、Xbox One、Nintendo Switch

『ホグワーツ・レガシー』の舞台は19世紀後半のホグワーツです。プレイヤーはホグワーツの生徒となり、入りたい寮を自ら選び、学びたい魔法の授業を受け、課外時間にはホグワーツの様々な場所を自由に探検できます。『ハリー・ポッター』原作の物語とは時系列が異なりますが、『ファンタスティック・ビースト』シリーズとも繋がる「魔法ワールド」を堪能できる、まさにファン待望の作品と言えます。プレイヤーは自らホグワーツの新たな歴史を築くことができるのです。

(画像出典:BlizzCon)
『ディアブロ IV』
プラットフォーム:PC、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X/S、Xbox One

2019年にBlizzConで発表された『ディアブロ』シリーズの4番目の作品です。これまでの作品のように決まったストーリーを追うのではなく、プレイヤーの好きなやり方で世界を探検できるようになっています。そのためマップが非常に広大になり、ネクロマンサー、ローグ、ドルイド、バーバリアン、ソーサレスの5つのクラスのキャラクターを選択し、カスタマイズすることもできます。世界中のゲーマーが待ち焦がれている2023年の期待作です。

(画像出典:モノリスソフト)
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』
プラットフォーム:Nintendo Switch

『ゼルダの伝説』シリーズの最初の作品は、1986年にファミコンディスクシステムで発売されました。それから約40年間に渡り様々なシリーズ作品が発売されましたが、2017年にNintendo Switchと同時に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の革新性は今なお輝きを放っています。同作はニンテンドー作品の中でも最大級の人気と販売数を誇っており、ハードの販売をけん引した作品に他なりません。

その続編となる『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は2023年5月12日の発売を予定しており、オープンワールド型ゼルダの幕開けを果たした前作の好評に後押しされ、さらに進化した冒険が待っていることを期待されています。

(画像出典:CAPCOM)
『バイオハザード RE:4』
プラットフォーム:PC、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X/S

カプコンの『バイオハザード RE:4』は、2023年3月24日にコンソールとPCでの発売を予定しています。2022年10月21日に公開されたトレーラーとプレイ映像では、リメイク前よりも強化されたアクションが披露されました。2005年に発売された『バイオハザード4』をリメイクした本作は、原作の1人称固定カメラ視点を脱し、3人称のアクション視点を導入することでムービングショット、後ろ回し蹴りなど、原作を遥かに超えたアクションを実現しています。

リメイク元の『バイオハザード4』からしてシリーズの中で高い評価を得ていますが、今回のリメイクの前作に当たる『バイオハザード RE:3』の評価は芳しくなかったため、今回のリメイクが原作の名声を損なうのではないかと懸念する声もあります。

(画像出典:Bethesda Game Studios)
『Starfield』
プラットフォーム:PC、Xbox Series X/S

『Starfield』は、『The Elder Scrolls V: Skyrim』や『Fallout 4』を手がけたBethesda Game Studiosによる25年ぶりの完全新作で、2023年上半期の発売を予定しています。舞台は2330年、人類が宇宙の各地を旅するようになった時代。プレイヤーは人類の宇宙探査隊として、1,000以上の惑星を巡りながら貴重な遺物を求める探検に出ます。キャラクターや宇宙船を自分好みにカスタマイズし、あらゆる惑星のどのエリアにでも着陸して探査できる自由度の高い冒険を楽しみつつ、神秘的な宇宙文明の謎を解くための遠征に加わります。

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