先日はブロックチェーン、NFT、P2Eとは何かについてご紹介しました。再読リンク:

数多くのNFTゲームが乱立し、市場での競争が激しくなりつつあります。もちろん、現在としてはNFTゲームが大衆的に広がっているとはいえません。しかし、 NFTゲームは論争の対象としてゲーム市場でイシューになっていることは確実です。本日は、NFTゲームが原因になって発生する問題点やそれに関する注意点について説明させていただきます。「PLAY TO EARN」に興味を持っているなら、本日のコンテンツをしっかりお読みください。

「NFTゲームが悪夢である理由」

ブラジルのゲーム開発会社、ローグ・スネール(Rogue Snail)のマーク・ヴェントゥレリー(Mark Venturelli)は、「2022ブラジル国際ゲームフェスティバル(Brazil’s International Games Festival)」にて「NFTが悪夢である理由」というタイトルで講演し、ゲーム業界の注目を浴びました。ローグ・スネールが発表した内容は現場のNFTスポンサーからネガティブな意見を意見をもらいましたが、多くのユーザーには説得力のあるプレゼンテーションでした。

まず、ブロックチェーン技術はブロックにデータを詰め込み、チェーンの形で繋げ、取引に参加した多くのコンピューターに同時に記録を複製して保存する分散型データ保存技術です。そのため、公共の取引帳簿とも呼ばれます。複数のコンピューターが記録の真偽を検証してくれるので、違法的な編集やハッキングを防止することができます。

その故、ブロックチェーン技術は普通の中央サーバー集中管理システムより必要な社会的リソースが非常に多いとローグ・スネールは主張しています。

また、ブロックチェーンゲームそのものが社会的価値を生産できないというのがローグ・スネールの2番目の主張です。NFTゲームでお金を稼ぐことはできますが、ある需要を満足させたり価値を創出して設けたわけではなく、他のゲーマーから奪い取ってきただけのゼロサムゲーム(zero-sum game)ということです。このようなNFTゲームに関して、投機やギャンブルと称するのもそのためです。最後に、ビデオゲームの文化的価値は現実と離れて何でもできる世界に属している反面、NFTゲームは経済活動と融合されており、ゲームと現実との区別が確実ではないということです。

NFTゲームに対するユーザーの評価は?

最近、オープンソースプラットフォームのCoda Labsでアメリカ、イギリス、ブラジル、南アフリカ、日本のゲームユーザーを対象に行われたNFTゲームアンケート結果によると、大体のプレイヤーがNFTゲームについてネガティブな視線で見ていると答えました。1点は非常に嫌い、10点は非常に好きと設定した尺度でNFTゲームへの評価は4.5点に止めました。大体のビデオゲームプレイヤーはNFTゲームを好まないが、グローバルゲーム開発会社はNFT技術の研究やゲーム開発を続けると宣言しました。現在のNFTゲームが多くの問題を持っているものの、NFT技術は多くの分野において積極的に活用されており、MZ世代に人気のあるマルチバースの中で重要な役割を担当しているからです。

(NFT選好度調査 – 出典:Coda Labs)

「NFTゲームが失敗する理由」

Latis Globalのフィリピン支社のアクシウムチームリーダーは、Latis Globalのゼミナールで「NFTゲームの未来と改善方向」について発表したことがあります。ゲーム業界での経験をもとに、アクシウムチームリーダーは「NFTゲームが失敗する理由」を次のようにまとめました。

1.まず、現在のNFTゲームが失敗するのは、ゼロサムゲームの限界がその原因です。ゲーム内のリソースは限定されており、収益を出すためには価値を上げつづけるか、どこからかお金を持ってこなければなりません。お金は常にプレイヤーの手元にあります。入場してゲームをプレイするには一定金額を投資しなければならず、新規プレイヤーがいなければ既存プレイヤー同士で取引をしてお金を稼いでいく仕組みです。

2. P2W (PLAY TO WIN)現象が頻繁に起こります。最も成功したNFTゲームのアクシー・インフィニティ(Axie Infinity)で例えますと、「アクシー」取引を活性化するために一般プレイヤー(最小限の「アクシー」を持っているプレイヤー)は毎日2時間しかプレイできないように制限されていました。ただし、「アクシー」を追加で購入するユーザーはさらに長くプレイすることができました。購入した「アクシー」は、戦闘力によって値段が異なります。

2021年の改定以後、基本的な「アクシー」しか所持していないプレイヤーが毎日続けて2時間プレイし、勝率が悪くない状況であれば1ヵ月に約$86を稼ぐことができました。このように、お金や時間を投資しないと勝てないゲームルールによって、プレイが娯楽ではない労働になってきていたのです。

前述したように、NFTゲームはハードルが多少高いほうであり、追加で投資しないと稼げる金額に制限があります。そのため、「Axie Infinity Scholarship」という用語が現れました。ブラジルのCoy.GGは400個以上のアクシー・インフィニティアカウントを持っているP2E専門会社です。プレイヤー募集とアカウント提供を通じて、毎月一定の金額を請求して一般人にP2Eゲームをプレイするチャンスを与えます。しかし、チャンスに制限があり、シーズンごとに800点以上を達成しないとお金を稼げないルールがあるため大体のプレイヤーはアカウント使用料を払うのがせいぜいです。

3.残念ながら、現在リリースされている大体のNFTゲームがそれほど面白くありません。NFT要素がなければ、特別なものはありません。例えば、「Crypto Blades」はキャラクターがモンスターと戦ったり、PVPで他のプレイヤーと競争するウェブベースゲームです。最近のゲーム開発能力を基準にすると、NFTを獲得できるということ意外は楽しさや個性、魅力が全然足りません。

従って、それを克服するにはゲームそのものを十分楽しめるようなNFTゲームを作る必要があります。

「NFTゲームが成功するためには?」

1.一番に、ゲームそのものが楽しい必要があります。

従来のゲーマーは、ゲームをプレイするために開発会社に多くの金額を払っていましたが、その金額を回収しようとは全然思いませんでした。時間が経っても、ビデオゲームが愛されつづけているのは、ゲームプレイが心の中から楽しくて癒しになり、夢中になれるからです。

2.適切な収益モデルを開発することが重要です。

ゲームプレイでお金をなくした「ルーザー」とゲームプレイで相当な収入を得る「ウィナー」が確実に区別されると、ゲームへの興味がなくなり、新規プレイヤーの流入も減少せざるを得なくなります。

3.NFTゲームを地道にプレイするモチベーションが必要です。

頑丈なユーザー層があるゲームは、ゲーム内通貨の価値が暴落するリスクも低いです。NFTゲームの寿命に影響を与える決定的な要素は、資金の流入と新規ユーザーの流入、そして高額課金ユーザーの持続的なゲーム利用です。

4.SNSイベントを積極的に活用しましょう。

NFTゲーム会社の中では、積極的なSNSマーケティングでゲームの規模を成長させることができたケースが多いです。

NFT分野を専門領域としている暗号通貨取引所やアグリゲーター(aggregator)、非中央集権化自律組織(DAO)との協業もいい方法です。

Latis Globalは、複数のコミュニティを作って維持しながら顧客会社のゲームを大衆的に知らせることをサポートするだけでなく、 NFTゲームに特化したカスタマーサポートサービスを提供することもできます。

NFTゲームに関するご質問などがありましたら、いつでもご連絡ください。

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