– グローバルゲーム市場の現在
[根拠資料のリンク:https://www.reportlinker.com/p06221876/Global-Gaming-Market-Growth-Trends-COVID-19-Impact-and-Forecasts.html?utm_source=GNW]まず、世界ゲーム産業の現況について調べていきましょう。ゲーム市場は2022年から2027年まで、年平均9.64%の成長率を記録する見込みです。市場価値は1,737億7,000万ドルで、2027年には3,144億4,000万ドルに達すると予想されています。
今、世界のeスポーツ市場はパンデミックにより少し下落していますが、その規模はおよそ10億8千万ドルに達しています。2年後には16億2千万ドルまで成長する見込みです。
これは、コンソールの販売量が増加してさらに多くの人がeスポーツに参加しているからです。2024年までeスポーツの視聴者数は5億8千万人を記録すると予想されています。eスポーツの人気に伴い、コンソールゲームとモバイルゲームでオンラインバトルゲームのような新しいニッチマーケットが開かれ、さらにユーザーの関心を集めています。また、eスポーツは拡張現実ゲームを受け入れるようになり、そのうち一般ゲーマーも拡張現実ゲームを普通に受け入れるようになるでしょう。
グローバルゲーム市場展開のための戦略
[根拠資料のリンク:https://www.daytranslations.com/blog/the-importance-of-video-game-localization/]英語でリリースされているゲームは、グローバルゲーム市場の中で27%に過ぎないということをご存知でしたか。一般的な認識とは違い、世界の大体の人は英語ができません。平均的に52%の人は製品の情報が母国語で提供されるウェブサイトでしか購入しないと知られており、フランスや日本の場合、その比率は60%に達しています。 (Nimdzi Research, 2020)
それと同じように、ゲームにもローカライズが大事です!
ゲーム開発会社がビデオゲームをローカライズすることで得られる最も確実なメリットは、グローバル市場でアピールするチャンスが増え、さらに多くのユーザーを確保でき、さらに多くの収益を得られることです。
また、ローカライズされたゲームにはプレイヤーがさらに没入でき、魅力的な経験ができます。慣れている言語でゲームをプレイできれば、プレイヤーはゲームの世界観やキャラクターにさらに没入できるようになり、それはゲームへの更なる参加や満足に繋がります。
それなら、とりあえず多種の言語にローカライズすれば良いでしょうか。
海外市場に進出するゲームに対して専門性のあるローカライズ、QA、GMサービスを提供しているLatis Globalが、本日はグローバルゲーム市場で浮上している新興市場について説明させていただきます。
グローバルゲーム市場で注目されている国
1.インド
公式言語:ヒンディー語
世界で二番目に人口の多い国だけに、最高のゲーム市場として挙げられるのは当たり前だと思います。インド最高のビジネス日刊紙・ビジネススタンダード(Business Standard)によると、インドの2021年ゲーム市場の価値はおよそ18億ドルで、2017年から2020年まで年平均38%の成長率を記録しているそうです。
インドの憲法には21種類の公式言語が明示されており、これらは人口の相当数が使用しているか、古典的な言語です。そのうち、ヒンディー語は公式言語として扱われ、英語は「准公式言語」としての地位を持ちます。また、インドは民族や文化の多様性が非常に高いと知られています。
2.テュルキエ
公式言語:トルコ語
テュルキエでは文字を右から左方向に書く他のアラブ語圏国とは異なり、通常左から右に書くのでゲームローカライズをやりやすいとUX/UIデザイン専門家たちは言っています。テュルキエのゲーム市場規模は世界で18番目であり、2021年末を基準に売上は12億2千万ドルに達しています。そのため、すべてのゲーム開発会社から注目を集めている将来性のある市場になっています。
2020年リサーチ機関AdColonyとGWIの調査によりますと、テュルキエではゲームを楽しむ人の年齢帯の幅が広く、青少年から成人まで皆ゲームをプレイしているそうです。また、収集されたデータによると、テュルキエのインターネットユーザー全体の84%が少なくとも1台以上のデバイスでモバイルゲームをプレイしているそうです。
テュルキエ人口の80%はトルコ語以外の他の言語を使用しません。これは、ゲームのターゲットカスタマーに到達するためにはゲームローカライズが欠かせないということです。
3. フィリピン
公式言語:フィリピン語(フィリピン語は、タガログ語に基づく母国語)および英語
フィリピンのオンラインゲーム市場はここ数年、持続的に成長しています。この市場を成長させているのは、ゲーム会社に対するフィリピンの友好的な税金制度やゲーム業界への政府の支援です。
フィリピンには、分類方法によっておよそ120~187種類の言語が使用されています。1987年憲法では、フィリピン語を英語と一緒に公式言語に指定しています。大衆は主にフィリピン語でコミュニケーションしていますが、政府と関わることではほとんど英語が使用されています。しかし、第2外国語使用者まで含めると、英語よりフィリピン語を使用している人のほうが多いです。
4.ブラジル
公式言語:ポルトガル語
ブラジルは南アメリカの主権国家で、領土や人口面で見ると南米で最も大きい国です。アメリカ大陸の中で唯一のポルトガル語使用国であり、かつてポルトガルの植民地であったことがブラジル文化に大きく影響を与えています。ポルトガル語はブラジルの公式言語であり、ほぼ唯一に使用されている言語でもあります。
ブラジルのゲーム市場規模はラテンアメリカで最も大きく、世界で12番目になります。コンサルティング会社Newzooによると、 現在ブラジルはラテンアメリカの中で最も大きいゲーム市場であり、Newzooの調査によりますと2021年の売上はR$110億を記録し、2022年には前年度に比べ6%増加する見込みです。
ブラジルゲーム研究機関Pesquisa Game Brasil(PGB)のアンケートによると、ゲームを楽しむブラジルのユーザーは持続的に増加しており、人口の74.5%がゲームをプレイしていると発表しました。これはブラジル国民4人のうち3人がスマホビデオゲームまたはパソコンでゲームを楽しんでいるということです。
5.ポーランド
公式言語:ポーランド語
ポーランドの合計ゲーマー数は2017年以来増加し続けています。人々はパソコンでストレスを解消し、緊張を解くためにゲームをプレイする傾向があります。ポーランドゲーム市場の重要な軸となっているのはe-スポーツで、e-スポーツの売上はプロ選手同士のオンラインバトルが行われる競争ゲームをもとに持続的に成長しています。eスポーツ選手は大変人気があり、ゲームを通して高い収入を得られます。2018年から2020年まで最も人気が高かったeスポーツゲームは「FIFA」、「リーグ・オブ・レジェンド」、「カウンターストライク」です。
ゲームをポーランド語でローカライズする計画でしたら、ポーランド語は難しい言語の1つですので、基本的に翻訳品質が高くポーランドに対する文化的理解度が高い翻訳専門会社を探す必要があります。